MacBookAirですが何か問題でも・・・あるんじゃないの?

 ニュースで見て初めて知ったMacBookAirですが、最初は「おぉ、凄い」って感じで、良く中身を確認すると購入対象にはならない、という結論になりました(MacのノートPCとしてはアリだと思いますが)。まぁ、色々理由はあるんですが、一番感じたのは「ターゲットユーザー」がイメージできないことです。
 薄くてかっこいいけど、色んなものをばっさり捨てていますよね。薄いだけでモバイル向けとは全然思えませんし、かといって初心者や一般向けの1台目PCとしても相応しくないような。コンテンツサービスもアメリカを前提としているようで、日本の現状とは合わなさそうだし・・・。やっぱり、熱狂的なApple信者さん達向けなんだろうなぁ、と思いました(もしくはインテリアとして飾っておく派もいるかも(笑))。
 なんでそんなことを思ったかというと、↓の記事を見たので。気になったので、ちょっと批判的な事を以下に書きますので、嫌な人はスルーしてください。

MacBook Airですが何か問題でも?(All About)
http://allabout.co.jp/computer/notepc/closeup/CU20080117J/index.htm

 モノの見る角度(スタンス)が違うと、ここまでイメージが違うんですね。光学ドライブがないことや、バッテリーが外せない、というデメリットを「割り切りが見事な」と表現する感覚には、正直ついていけません。

光学ドライブがないことについて「(映画などのコンテンツは)自社のソリューションで解決してしまう。さらに、アプリケーションをインストールするなら、外付け光学ドライブや他のPCの光学ドライブをリモートで使えばいいとしている。」というAppleの言い分を肯定していますが、iTunes以外のコンテンツはどうするんだ、と。そもそも日本では環境が整備されてないし。あと、「インストールにリモート」とかとか言っている段階で、初心者向けの1台目ではないことが明らかです(^_^;。

バッテリーが外せないことに関しては「交換バッテリより、コンパクトなACアダプタの方が重要」と述べていますが、それはそれで分かりますが、そもそもバッテリーがへたってきたときに、本体をAppleに送らなければいけない、というのは非常に大きな問題ではないでしょうか? iPodなどのポータブルミュージックプレイヤーなどは、替わりになるものを準備できそうですが、データの詰まったPCが一時的にでも無くなるというのは問題ありでしょう。他のPCに移すとかNASという手段を考えはじめると「Ordinary People(一般的な人々)に使いやすい製品」と言い切れるかどうかは疑問を感じます(PCの普及率拡大で個人で2台以上PCを持つことや、NAS機器を家に置くのが一般的なんだと考えているなら話は別ですが)。

1.8型HDD採用の部分は意味不明。将来HDDがなくなってSSDになりそうなことと、今回、安くて性能の悪い1.8型を採用することには、なんの関係もないでしょう?

Appleが先進的なことをしているのだという気持ちは分かりますが、批判的に見れば、MacBook Airは「必要なスペックは維持し、将来も見越した」のではなく「薄型化と、必要なスペックが無いことを”将来性”という言葉で片付けた」ノートPCだと言えなくもないです。

したがって「アップルが、現在最高の技術でデザインした最高にクールなモビリティを重視する人向けの新シリーズであるMacBook Airですが、何か問題でも?」という問いかけに対しては、
『デザインはクールかもしれないけど、モビリティ重視とは思えないし、スペック不足を割り切って使わないといけないPCだから、色々と問題がありますね』と答えておこう(^_^;。

 誤解されるといけないので言っておきますが、私はMacBook Airが悪いと言っているのではなく、悪い点があるにもかかわらず、それを無いものとして表現している上記記事に違和感を感じたので批判的に書いているだけです。将来は、このような方向で行くのかも知れませんし、Appleが行っている数々の先進的な試みには期待するところ大です。でも上記記事を鵜呑みにして、ライトユーザーが「問題ないんだったら購入しようかな」とか思われるのも、それは拙いんじゃないかと思って反論してみました。