携帯キャリア主導って限界なんじゃないかなぁ

 日本の携帯電話事業の発展は、キャリア主導だったからこそ、という話もあります。新しいサービスと高性能化はまさにこの恩恵なのでしょう。
でも、やはりそろそろ限界なのではないかなぁ、と思う訳です。↓の記事を見て改めてそう思いました。三菱も端末供給を止めたし、今のままでは国内メーカーはジリ貧に陥るのではないでしょうか。

東芝が携帯の生産体制見直し、海外企業に製造を委託(ケータイWatch
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/45387.html

東芝では生産体制の見直すことになった背景として、携帯事業者の販売方式変更に伴う国内携帯電話市場の買い換えサイクルの長期化、金融不安などに起因する消費低迷の影響によって、市場規模が縮小していると説明。生産体制の見直しは、市場環境の変動に対応した事業構造改革の一環だとしている。

 市場が縮小している中、さらに小さな島国の日本でしか通用しない、なおかつ1つのキャリアでしか使えない端末にある程度の市場規模を求めている方が馬鹿げていると思います。せっかく3Gになり、世界各国と共通の土台にのったというのに相変わらずキャリアのロックをかけて囲い込もうとしても無駄なあがきに見えます。

毎年2回3回も新機種発表する必要はあるの?

 毎年夏とと春に新端末を出す*1という方法もいい加減考え直したらどうなんでしょう。どうみても代わり映えしない機種を無理矢理出しているとしか思えません。もともと携帯端末は高価な機械なのですから、適正な価格で販売出来るよう、もう少し長い周期にしたらよいのではないかと。半年で型落ちになり陳腐化させているのは、他でもないキャリア自身なのですから。
本来耐久財なのに消費材のようにしているのはキャリア自身の責任ではないかと思う訳です。もはや生活にこれだけ密着していて、ある生活インフラの一つとして成長したのだから、携帯各社にはもう少し社会的道義心を持ってもらいたいなぁという気がします。

*1:年2回ではなく3回でした