OneNoteとWindows Journalの違い
なかなかOneNoteのレビューができなくて申し訳ありませんが、使い込めていないので、もうしばらくお待ち下さい。
とりあえずTabletPCを使い始めて、今現在おぼろげながら感じていることを書きます。それはOneNoteとWindows Journalの設計思想の違いです。大きな違いは、OneNoteが普通のPC向けにも使用されることを想定して作っているのに対して、後者はTabletPCのために作られたソフトであることです。大きな違いはテキストの入力と選択範囲のしかたそして文字の修正方法です。
項目 | OneNote | Windows Journal |
---|---|---|
入力方法 | 手書き、またはキーボードから直接入力する。これらの切替はボタンでおこなう。 | 基本的に手書きで入力する。キーボードでテキストを入力する場合には[挿入]-[テキストボックス]から行うため、書き込むまでのアクションが多い。 |
選択の仕方 | 「入力/選択ツール」にした状態で、ドラッグして選択(普通のwindowsの操作)。しかし、ペンで直感的に選択範囲を作ることはできない | なげなわツールを使えばペンで囲んだところが選択範囲となる。非常に直感的に選択することができる。 |
文字の修正 | [ツール]-[手書きをテキストに変換]する。誤変換の場合は、その箇所をドラッグして右クリックすると候補がでる、が無い場合はキーから打ち直すことに | 該当箇所を選択した後、[操作]-[手書きをテキストに変換]で実行。すると別ウインドウが出てテキストの修正ができる。この際、候補が出るとともに、直接キーボードから修正ができる |
こうしてみると結構違います。すなわちOneNoteはキーボードにも手書きにも両方良い顔をしようとして、タブレットPCの利点である「直感的な入力」ができないような気がします。そして使ってみて違和感を感じている部分もここです。
一方でJournalはまさにTabletPCのためのアプリケーションであり、その使いやすさはOneNoteを超えていると思います。しかし標準添付のソフトであり、カスタマイズ性や細かな操作・機能の部分で不満を感じます。特にツールバーのカスタマイズができない点、ペンの数を増やせない点は使い勝手という点でマイナスです。
個人的には、両者の良いところを融合したUIがあれば良いなぁ、という気がします。ソフトを扱う上で入力方法というのは大変影響の大きい要素であり、TabletPCがこれから発展する上では重要になってくでしょう。