キャリア主導の囲い込みとOS側主導の囲い込み

 日本の携帯電話業界は、いわゆるガラパゴスと呼ばれていますね。囲い込んで汎用性がないかわりに、高機能化しており独自の進化をしている、と。そんな中、DocomoからAndroid携帯のHT-03Aが発売されましたが、こんな話題が出ています。

ドコモ、スマートフォン向けソフト配信 収益確保へ専用サイト新設
NTTドコモは来年度にも、米グーグルなどのOS(基本ソフト)を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)向けに、独自のソフト配信サイトを立ち上げる。山田隆持社長が8日、フジサンケイビジネスアイのインタビューで明らかにした。
(中略)
このため、山田社長は、グーグルやマイクロソフトのOSが搭載されるドコモ向け端末では「ドコモがソフトの流通を管理する専用サイトを立ち上げる」と言明した。サイトは今年度中に試験版を立ち上げたうえで、来年度から商用サービスを始める見込みだ。

なるほど、キャリア生き残りのためには、こういった努力が必要なのでしょう。上手くいくと良いですね。

 1ユーザーから言わせてもらうと「囲い込みでもなんでもしたければすれば良いけど、選択肢は多く提供してほしい」です。auの庭なんて、庭が狭すぎて窮屈なのでさっさと離れましたから。
 iPhoneだってAndroidだってBlackberryだって、それぞれのマーケットでゆるーく囲い込んでいる状態には変わりなく、本当に自由なのは(というより放置しているとしか思えないが)windows mobileだと思います。では、なぜiPhoneで気にならなくて日本の携帯で不便に感じるのか。
それは単純に選択肢が少なすぎるから。たとえばtwitterクライアントだけ見ても選択肢の幅は全然違います。
で、話はもとにもどって、Docomoマーケットとやらが、数種類のOSごとに多くのアプリを提供出来るのでしょうか。私は正直いって懐疑的ですが、もし多くの選択肢を提供してくれるなら別に構わないです。

 囲い込まれて、それがガラパゴス島であっても、それに気付かないくらいの自由度があれば、キャリアやOSがどこだって良いのです。私は特定のキャリアやOSが好きなのではなく、小さい端末を操作するわくわく感を得るのが好きなだけですから。