auからスマートフォン、というお話

 ついにというか、ようやくというか、auから本格的にパーソナルユーザー向けにスマートフォンAndroidとWM機の2種類)が発売される”予定”だそうで。(初ではないのは、E30HTがあるからですよね?)

KDDIも「Androidスマートフォン」出します宣言CommentsAdd Star(Engadget Japanese)
http://japanese.engadget.com/2010/02/17/kddi-andE30hroid/

 Engadgetの記事は辛辣ですが、でもそうなんだろうなぁと思います。だって、どんな機種を発売するのか全く不明ですし、発売は6月”以降”だから、いつになるか分かったものじゃありません。とりあえずユーザーに対して「auスマートフォンのことを考えてますよ」というアピールをして、既存客の離脱を食い止めようという考えなのでしょう。
 でも、少し前に『スマートフォンはまだ早い』とか言ってなかったっけ? と思っていたら、タイムリーなことにケータイwatchに小野寺氏のインタビューがありました。

【Mobile World Congress 2010】
小野寺氏に聞くKDDIのモバイルブロードバンド戦略(ケータイwatch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/mwc2010/20100217_349483.html

――冬春モデルの発表会では「スマートフォンはまだ早い」とおっしゃっていましたが、本日の講演ではAndroid端末の投入も宣言されました。
小野寺氏
 早いというより、お客様にどこまで受け入れられるのか。やはりファーストフォンとして使うことを考えると、日本のお客様が今のスマートフォンに満足しているわけではないと思うんですね。

 ??? 意味が分からん。つまり、1台目としては使いにくい、と言う意味ですか? それは誰のせい?

――たとえば、ソニー・エリクソンの「Xperia X10 mini」が片手での使いやすさを重視しているように、AndroidフィーチャーフォンのOSの1つになってくるような気がします。KDDIの目指しているスマートフォンも、そのように既存の使い勝手やサービスなどを取り込んだものになるのでしょうか。

小野寺氏
 それは当然、想定しています。“素”のAndroidWindows Mobileが、なぜ日本であまり受け入れられないのかは、十分考えなければいけないと思います。


 『スマートフォンについては、時期尚早ではなく、現状に課題があると指摘』って、おいおい。受け入れられにくいような体制を自らが作っているという意識はないのですか? メールやSMS、レベル2SIM Lock、BT制限などなど、ありとあらゆる方法で使いにくくしているのは日本のキャリアであって、端末メーカーのせいではないでしょう?

docomoにしてもauにしても、既存のシステムを端末が素でも使えるように一般化してくれれば良いのに、と思います。SBMiPhoneに関して、ほとんどApple任せにしていますが、ユーザーにとってはその方が使いやすいような気がします。なのに、そういうのより先に独自marketを作る方向性だけ示すのは順序が逆ではないかと思います。
 単なる土管屋になりたくない、という気持ちは分かるのですが、余計なことしないでくれ、というのが個人的な感想です。

 ま、いまさらauに移る気はさらさら無いので、のんびりと傍観することになります。既存のauユーザーにとっては明るい話題でしょう、たぶん。