LOOX Uファーストインプレッション

 午前中に荷物を受領して満足してしまったのか、昼間はずっと寝てしまったので、夕方からボチボチ触りつつ環境構築をしています。事前にweb記事でwktkしていたんですが、扱ってみて初めて分かる部分もありました。そのファースト・インプレッションは「とても良い」です。

最強の寝モバマシン

 まず本体が小さくて軽い。これがまた扱いやすさを考えられたサイズです。液晶側の斜めの切れ込みも「あるべくしてある」という必要性が触ってみて分かりました(デザイン的にはどうかと思っていたから)。キーボードは変態配列で使いづらい面もありますが、その他のボタン類は配置が考えられていて使いやすいです。タブレットスタイルにしたときに自然と指が行くところにボタンがある、またバッテリは微妙な曲線を描いており、後ろに回した指が上手く引っかかるようになっています。この軽さでタブレットにでき、なおかつボタン類が押しやすいという特性を生かせば、「最強の寝モバマシン」だと思います。

メディアプレイヤーとしてのUMPC

 また画面が綺麗で、かつ動画を再生できるCPUパワーも備えているので、ハイスペックなポータブルメディアプレイヤーとしても最高です。HDDも30GB〜40GBくらいあれば、動画ファイルを何本も入れておけます。WM機と違ってファイル変換なども必要ないため、より手軽に動画を持ち運べるようになります。

UMPCはPCっぽくない?

 使ってみて思うのは、やはりオフィス製品を動かして仕事をする(文章やプレゼンを一から作成する)といったことには向いていません。その点ではLOOX Pのサイズが限界だと感じます。でも外出時にファイルを持ち運んで微修正をしたり、プレゼンの予行をやったりということは十分できます。そういう意味で「PC=仕事をするツール」として考えると中途半端というか力不足かも知れません。
 でもPC環境をシームレスに持ち運べる、という意味でPDAとは一線を画していると言えます。WM機にしろPalmにしろZaurusにしろ、PC連携するためには何らかのツールなりファイル変換なりをしなければなりませんが、そういったことが不要になるのは大きなメリットです。
 個人的な感覚ですが、触ってみると操作感はPCというよりPDAっぽさを感じます。画面タッチで操作できたり、ポインティングデバイスが既存のPCとは違うせいだと思うんですが・・・。かといってPCとPDAの中間の中途半端さは感じないんですよ。コレはコレで「あり」だと思わせる魅力がUMPCにあるんだと思います。

 小型のPCを何に使うか、という目的で差違が出ると思いますが、私はなるべく軽くて小さいWindows搭載機が欲しかったので、非常に満足できる製品です。ファンの音がうるさかったりBluetoothがなかったりと不満点もありますが、それは次の課題ということで。
 なにはともあれ、これでLOOX Pは放出することが決定しそうです。