LOOX U50WNレビュー【外観・ボタン編】

 一通り環境設定も終わったので、関東方面に○○○ー波を送るべく(笑)感想を書いてみます。まずは外観、ボタン類について。外回りについてはIT Mediaのこの記事に綺麗な写真が載っているのでそちらを見つつ読んでもらえるとわかりやすいかも。感想は主観ですのであしからず。

小さく軽い筐体

 UMPCの特性は、今までのPCの概念を超えたその超小型ボディです。少し大きめの電子辞書といっても通用するかも(^_^;。写真はZaurusC-860、LOOX Pとの比較です(ひねくれ3兄弟再び(^_^;)。サイズ的にはちょうど中間かな。重さも中間くらいですかね。U50WNまでなら片手で運用できそう。ちなみにLOOX Uの存在価値が高いと思えるのは、「ノートPCのように置ける」ところです。タブレットモードの使いやすさは後述しますが、どんなに軽くても、やはり机上でぽちぽち使いたい時がありますよね。いつでも持っていられないし、立てかけるためのポートリプリケーターがいつでもあるわけではないですし。普通に置いて使える(キーも打てて画面も見られる)というのは案外重要なのでは、と思います。

独特の操作ボタンと変則キーボード

 その小ささ故に、スライドパッドやなどが無いかわりに左右の肩部にスティックポイントと左右クリックボタンがあります。右側のスティックポイントはとても滑らかで思ったところにカーソルを動かすことができます。スティックポイントを押すことで左クリック状態にもできるので、たとえばスクロールボタンの上でスティックポイントを押しながら上下に動かすとスクロールさせることができます。ただし、スティックポイントの左にはちゃんとスクロールボタン(+Fnボタン)があるのでスクロールもページアップ・ダウンもコチラのボタンでもできます。このボタンがあるおかげで、タブレットモードにした時の操作性が抜群に上がります。液晶面の下部分には不思議な斜めの切れ込みがありますが、これは上記のボタン類を(ノートPCモードで)操作するときに指が邪魔にならないように、という配慮があるような気がします。よく考えられて作られているな、と思いました。タブレットにしてもノートPC型にしても操作性が落ちないように、このようなボタン配置と液晶面のデザインになっているんですね。

 一方、変則的な配列になっているキーボードは不便ですね。上下左右カーソルがFnキー必須なのはマイナスです。あとリターンキーが小さい(他のキーと同じ大きさ)というのは案外押しづらいものなんですね。快適に打てるようになるには慣れが必要かも。あと「A」と「*」ボタンが微妙に縦位置がずれているのは何故なんだろう?。クリック感はあまりなく柔らかいタッチです(LOOX Pをさらに柔らかくした感じ)。Zaurusみたく「ポチッ」とした音はしません。いずれにせよ、ビジネス文書などを作成するのには向いていないので、そういう用途で小型PCを求めるならLOOX Pの方が良いでしょう。

快適タブレットモード

 色々な使い方ができそうなU50WNですが、タブレットモードにすれば、最強のビューワー(寝モバマシンとも言う(^_^;)になります。軽量かつタッチパネルを備えつつ、これだけの操作性を兼ね備えた端末はなかなか無いかも知れません。画面をひっくり返したときに自然に指の位置にボタンがあります。

さらに裏面のバッテリーのくぼみが、ちょうど人差し指が引っかかるような感じで、持ちやすさを向上させています。ただし、同時に右人差し指で排気ファンを塞ぐような形になるのが問題ですが。ちなみにファンの音は結構うるさいです。静かな図書館での使用は気を遣うことになるでしょう。

そういえば、このギミックを可能にするヒンジ部分ですが、P8210〜LOOX Pまで常に変化していますが、U50WNでも変わっています。LOOX Pに比べると柔らかいです。またどの角度でも回転させることができます(LOOX Pは垂直状態でないと回転できなかった)。そのかわり回転できるのは時計回りのみとなっています(LOOX Pは左右どちらにも回転できた)。ちなみにヒンジのすぐ上にある3つのボタンは「画面回転」「スクリーンキーボード」「キーボードライト」が設定されています。押す度に90度ずつ回転するのでどんな使用方向にも対応できます。スクリーンキーボードはタブレットモードのときにちょっと検索キーワードなどを入力する程度なら十分使えますね。キーボードライトは、ないよりあったほうがマシというレベルです(ThinkPadについていたキーボードライトの方が秀逸だったと思う)。