モバイルデバイスでFlashを見るということ

昨日のエントリで、Froyoの利点・欠点を箇条書きにしましたが、利点のところにあえて書かないでおいた項目がありました。それは「Flashが見られる」という一文。なぜ書かなかったかというと、本当にFlashが見られることが利点なのかを考え、自分で体験したうえで結論を出すため。

 はい、結論。「見られる方が良い」です。

 私はもともと、見られないより、見られる方が良い=ユーザー側に選択肢を多く持たせてくれる方が良いと思っていましたし、今もそう思います。iPadは画面が大きくWEBブラウズが快適ですが、なおのことFlashが見られないせいで色々と不便を感じます。
とはいえ、わざわざAppleが搭載を見送ったからには意味があるのかな、とも思っていました。ご存知のとおりApple(というよりJobs)は、かたくなにFlash搭載を拒否する姿勢です。おそらく今後のApple製品でFlashを見ることはできないのでしょう。バグがある、とかバッテリーが持たないというのが理由なようです。

それらをふまえて、上記の結論を出したわけですが、もう少し詳しく私が自分で見て使ってみて感じたことのまとめ。

見られないより見られるほうがずっと良い

 現状においては、Webブラウズをすると何らかのFlashコンテンツに出くわします。たしかに宣伝やなにやらで邪魔な場合もあるかもしれませんが、「これは見たい」「見なければいけない」という場面において、見ることができる選択肢があるのと、最初から全く見られる可能性が無い、では全然違いますよね。すなわち、後者の場合、結局PCを立ち上げなければならないことになります。
 世間がFlashを使わなくなれば、この状況は変わるかもしれません。むしろAppleは頑張ってこの状況を変えようとしているのでしょうね、きっと。FDDやFWのときのように。

Flashが見られない」と「バッテリーが持つ」は相関関係ではない

両者の関係は因果関係であって相関関係ではありません。これを間違えてはいけないと思います。つまり「Flashが見られない→結果としてバッテリーが持つ」であって、この逆は「バッテリーが持つ→(持たせるためには)Flash見ない(表示させない)」です。「見られない」のではなく「見ない」です。ブラウザの設定でOn/Offができれば良いでしょう?

今のFlashはタッチオペレーションに不向き

 ただし、見られるといっても現状にはまだまだ問題点があります。その最たるものはFlash自体がモバイル(タッチオペレーション)に不向きなこと。当たり前といえば当たり前なんですが、ボタンなどの操作がモバイルデバイスのような小さな画面、しかも精度の悪い静電式タッチパネルでは、上手に操作できません。
 これは、Flashがモバイルの分野でも普及していけば改善されるかもしれません。また表示するだけなら、特に問題は無いような気がします。見るだけといえば、今のところRadikoが聴けないのが残念ですね。